敬語と心

SAPIO 2009年1月28日の 「 SPACIAL REPORT 大論争! 美しい日本語
は滅びるのか - 杏林大学教授 金田一秀穂 先生 」の記事の中に、次の文章がある。
一部異論があるが、コミュニケーションを行なう上で、敬語と心の中について重要な点を
指摘されている。 この点は全く賛成だ。
言葉には心、魂がこもっていなければならない。
金田一先生の文章の一部は次のとおり。
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敬語については興味深いデータがある。
文化庁が行なった04年度「 国語に関する世論調査 」では、30代と70代の成績が良く、
20代と50代、60代の成績が悪いという結果が出た。
20代はまだ社会人としての経験が浅く、敬語を使い慣れていないための当然の結果だ。
しかし、50代、60代は団塊の世代であり、” 敬語を”封建社会の残滓 ”といったふうに
軽んじ、” 心がこもっていれば必ず相手に伝わるはず ”と考えて敬語を学ばず、使わずに
きた。 形より心だと。 それが影響していると思われる。
しかし、それこそ前述の植木職人のように相手に好印象を与えられれば、美しい、心地
よいコミュニケーションが図れるのではないか。
私が気になるのは、むしろ高得点だった30代だ。 彼らは団塊の世代に比べておとなしく、
非常に素直だ。 ” 社会人になったら敬語を使わなくてはいけない ” と信じて一生懸命
学ぶ。 だから習得が早い。 危惧すべきは心よりも形を優先している感があることだ。
” とりあえず丁寧に言っておけばいいでしょ ”といった風潮すら感じる。 これは近所の
派手好きなおばちゃんと同じだ。
敬語は人間関係を穏やかにしていくための、言葉遣いの工夫である。
身も蓋もない話だが、本当に美しい日本語とは、いかに気持ちがこもっているかであり、
敬語を使うならば、心の中に敬意がなければいけない。
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