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2008年6月27日

1.問題解決入門 (10).「打つ手がまずかったという」問題点

国宝多宝塔1.jpg

(1). [ 商品自動販売機にコインを投入したが商品が出てこなかった 」ケース

  1). 入力はコインで、自動販売機のメカニズムそのものがプロセスになり、出力は商品。

  2). 入力ミスは次のいずれか。                                   

          ①. 入力が不足している ( 量的不足。 商品価格が200円なのに、100円コイン1枚

       しか入れなかった )                                       

    ②. 入力が不適切 ( 質的には投入資源の不適切。 100円玉専用機に10円玉を投入 )

(2). 「 安全目標達成のための安全組織を編成した 」ケース

    安全組織が、上部からの指示で天下り的に作られたもので、その結果事故が発生したと

    すれば、「 天下り的な安全組織の編成 」という入力が不適切ということになる。

(3). 「 ある会社がXという新製品を売り出したが、よく売れなかった 」ケース

    売れないという問題の原因が、Xという製品の魅力のなさによるものであるとすれば、

      ①. 市場ニーズにがっちしていない                              

      ②. 他社製品に比べて見劣する

      ③. 価格競争力が弱い

      などは、入力に関する「 打つ手がまずかった 」という問題点に当たる。

(4). 入力は一般的には、組織方針にもとづいて、担当の管理者が自らの意思で選択した行為

    と考えられる。 自己の方針を具体化したものが入力となる。

    目標達成の手段である入力が不適切であるために起こる問題の解決は、次のように適切

    な入力に置き換えることで可能。

    ①. 早急にX製品の改良品を出す                                 

    ②. 現場からの提案により安全組織を作る

    入力の変更が困難な場合は、プロセスの中で打つ手を考えることになる。

2008年6月 6日

1.問題解決入門 (9).突然の不可抗力的な障害

水仙2.jpg

協力会社(A社)の建築現場で事故が発生して、安全記録が達成できなくなった元請け会社である       ゼネコンの現場所長のケース。

不可抗力障害300.jpg

その協力会社は工事実績があり、これまで安全上の問題がなかったのであれば、A社への工事発注      という入力自体は原因とは考えられない。

どのような活動をしているかというプロセスを検討してみる。                                「整理整頓がよくない」というのが目に見える行動であれば、「目に見える障害」になる。 しかし、見た      目には仲良く作業しているように見えるが、本当は作業者は臨時の寄せ集めの混成部隊のため「チー     ムワークが悪い」というかくれた事実があったとする。                                    さらに原因を追及していくと、作業現場は、「周囲の建物に隣接した狭い敷地で、非常に作業しにくい      場所であることがわかった。 これは混成部隊とともに制約条件にあたる。

ここまで事故原因を分析してみると、                                            ①.「整理整頓が悪い」 ・・・ 行動の事実                                         ②.「チームワークが悪い」 ・・・ ブラックボックスの推論                               ③.「混成部隊の作業員」 ・・・ 制約条件                                          ④.「周囲の建物に隣接した狭い敷地」 ・・・ 制約条件                                  ①.②.は直接的な原因、③.④.は間接的な原因と考えられる。

事故の直前に「地震が起きた」ため、足場がくずれたとすれば、これは作業者の責任ではない。         この障害は外部から不意に現れた「予期せぬ出来事で、「外乱」という。                        外乱は、外部から起こった不可抗力的障害だ。

同じ障害でも、プロセス内部で生じる障害は、いわば関係者の不具合、不手際、ミスによるもので        改善できるが、外乱は手に負えない。 しかし原因であることに違いはない。                     外乱はめったに発生しない。 最初から明らかに起きることがわかっていれば、外乱にはならず、        制約条件に入る。 制約条件というのは、入力の時点で存在する客観的事実を言うから。             最初には存在しないで、活動を開始してから、プロセスの途中で外部から不意に起こるのが外乱。

次は外乱の例。                                                          ⑤.冷夏のため冷房機器が大量に売れ残った。                                     ⑥.異常出水で工期が延びてしまった。                                            ⑦.交通ストのため出社できなくなってしまった。                                      ⑧.急に停電になり、製造ラインが乱れた。 

将来起きることを「予測」するすることと、「予知」することは異なる。                           客観的データをもとに統計的に推測したものが「予測」で、予想、予知は主観的判断であり、両者は       異なる。 計画を立てる場合は、予測は重要性をもつ。 輸出企業は、事業計画を立てる場合、一定      の幅で為替レートを予測する。 為替レートが予測した範囲内であれば、その予測の範囲は制約        条件と見ることができる。 しかし、当初の予測に反してその範囲を逸脱した場合は、一種の外乱と       みなすことができる。